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湯村温泉の泉質と源泉荒湯の魅力について

開湯してから長い歴史が経過してもなお、湧出量・泉質が衰えることなく湧き出し続けている湯村温泉の「荒湯」。
「荒湯」とは一体どのようなもので、どういった効果があるのでしょうか?
本記事では、湯村温泉の泉質と源泉「荒湯」の魅力についてご紹介していきます。

湯村温泉とは

兵庫県の北部、但馬地域の豊かな自然に囲まれた中に存在するのが、湯村温泉です。
あちこちで湯けむりが昇っており、どこか懐かしさも感じさせる雰囲気をしています。
嘉祥元年(848)に「慈覚大師」により発見されたとされている古湯であり、日本屈指の高熱温泉として知られるようになりました。
昔から湧き続けてきた温泉は、今もなお泉量・泉質ともに変わらずに湧き続けています。
重曹を泉質に含んでいるため、その温泉成分が料理にも適していると言われています。
湯村温泉のお湯を使って野菜などをゆがくことで上手くアクが抜けるようになり、野菜の色味は鮮やかになります。
混じりけの無い本物の温泉は訪れる人の心も身体も優しく癒やしてくれ、また訪れたくなるような魅力を秘めています。
湯村温泉は温泉通の人はもちろん、初めての人でも温かく迎えてくれる癒やしの温泉なのです。

湯村温泉の泉質・効能

湯村温泉の泉質・効能

湯村温泉にはさまざまな嬉しい効能があるということをご存じでしょうか?
とくに飲用の利用に関しては、慢性便秘・慢性消化器病・痛風・肥満症といった症状に効果的であると言われています。
ph7.29の弱アルカリ性であり、サラサラとした肌に優しいお湯です。
湯上り後は身体がいつまでもポカポカとしており、肌もツルツルになります。
「炭酸水素塩泉」「塩化物泉」「硫酸塩泉」という泉質をもっており、筋肉痛・神経痛・関節痛・運動麻痺・五十肩・うちみ・関節のこわばり・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・病後回復期・火傷・切り傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症・虚弱体質といった症状に効果があるとされています。
無色透明でニオイ・味もありませんが、口に含むと少しとろみがあるということが分かります。
お湯に重曹が含まれていることが、このとろみの理由であるとされています。
前項で少し触れたように湯村温泉の荒湯で野菜を茹でると、アクが抜けて美味しさが増し、美しい色味になるのも、この湯村温泉のお湯ならではです。
この効果がお肌にも良い効果を与えてくれると言われています。

湯村温泉の泉質・効能

荒湯の魅力

湯村温泉の源泉「荒湯」では、98度の元湯が毎分470リットルも流れ出ています。
荒湯の湯つぼを覗くと、ボコボコと湧き上がってきている様子を見ることができるでしょう。
掘削することでこのお湯がくみ上げられているわけではなく、荒湯のその場所で自噴しているとされています。
また、湯村温泉内にある源泉の数はおおよそ60箇所であるとされており、その中には個人の家庭に湧き上がっているものも含まれています。
こういったものをすべてかけあわせた湯村温泉の源泉湧出量は、1分間におおよそ2,300リットル(※未確認のものや、川底のものは含んでいません)であるとされています。
こちらの温泉は湯村温泉内にあるすべての家庭に配湯されており、余ったものは川に流されています。
そのため、冬場の季節になるとその川や側溝などから湯気が立ち昇っていることがあります。

おわりに

本記事では、湯村温泉の泉質と源泉「荒湯」の魅力についてご紹介しました。
今もなお、豊富な泉量を誇っている湯村温泉。
湯村温泉を訪れた際には、ぜひその街の中心を流れている春来川沿いに設置された「足湯」に疲れた足を浸してみてください。
じんわりと温かくなり、疲れを和らげてくれることでしょう。
荒湯の効果を感じながら、目の前の川の流れや周囲の自然を眺め、心身ともにリフレッシュしてみてくださいね。