温泉の健康効果とは? ぜひ取り入れたいカラダに良い入浴方法
2022.7.13温泉にはさまざまな健康効果があるとされています。
本記事ではそんな温泉の健康効果と、取り入れたいカラダに良い入浴方法についてご紹介していきます。
そもそも温泉とは
一般的に、「地中から自然に出てくる温かな水」のことを温泉だと思っている方も多いかともいます。
しかし、実は国で定められた源泉法によって「どういったものが温泉に該当するのか」ということは定義がなされています。
条件は2つで1つ目が「源泉温度が25度以上ある」ということ。
そしてもう1つは「リチウムイオン・水素イオン・ヨウ素イオン・フッ素イオン・メタけい素・重炭酸ソーダ」などの特定された19成分のうち、1つ以上が規定値に達しているということが挙げられます。
ただこの2条件は必須ということではなく、どちらか1条件でも満たしていれば「温泉」として問題が無いということになっています。
つまり2条件のうち1条件でも満たしていれば、源泉法上においては「温泉」と認められるのです。
温泉は特定された場所にしか出ない?
「温泉は特定場所にしか出ないのでは…」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、実際にはそんなことはないのです。
地球内部は高温のマグマが存在し、深く掘るほどマグマの温度は上昇します。
地中を100m掘っていくごとに2℃温度が上昇するため、論理的には地中1000mを掘って湧きでてきた地下水は源泉法の定義によって「温泉」となるのです。
なぜ温泉は健康にいいの?
温泉がカラダに良いとされているのでしょうか?
その理由の1つ目は、「温熱作用・水圧・清浄作用といった、人の身体に物理的に働く効果があるため」。
もう1つは「温泉成分が皮膚から体内に吸収されていき、身体機能が健康になるという化学的効果があるため」です。
またこのほかにも、「温泉に行くとなんだか気分がすっきりとしてリフレッシュする」と感じられた方も多いのではないでしょうか?
この現象のことは「総合的生体調整作用」と呼ばれています。
高血圧・ホルモン値が高い人は低く、値が低い人は高くなるよう、自然治癒力によって身体機能を正しく導いてくれる作用があるとされているのです。
健康効果を高める温泉の入り方
初めに「かけ湯」をして半身浴から始めるようにし、湯船を出る際にはゆっくりと出るようにしましょう。
「上がり湯」は不要ですが、含鉄泉・酸性泉など身体にしみるような泉質の場合、「上がり湯」をおすすめします。
入浴前後は水分補給も忘れず行ってください。
また、温泉には「湯気を吸いこむ」利用法があるのをご存知でしょうか?
日本人にとってはあまり馴染みのない方法であるとされていますが、海外においては「吸入療法」として親しまれている方法です。
ナトリウムイオンなど塩分を含む湯気は、呼吸器系への良い効果が期待できるとされています。
温泉に入る際には呼吸を意識して深く行い、湯気を吸いこむことをおすすめします。
健康効果の高い「湯治」
日本で古くから親しまれている温泉療法として「湯治」があります。
温泉地に一定期間滞在し定期的に入浴していると、身体のバランスが整う「総合的生体調整作用」が働くと言われています。
期間としては、おおよそ1週間をみておきましょう。
長期間の休みを取ることが難しい場合には、週末に温泉を利用するというだけでも十分効果を期待できます。
おわりに
本記事では温泉の健康効果と、取り入れたいカラダに良い入浴方法についてご紹介しました。
温泉に入浴することでカラダを綺麗に保つことができるほか、カラダに溜まった疲れを癒やすことができるとされています。
また、温泉地の温泉は自宅で入浴するお風呂以上に嬉しい効果がたくさんあるため、積極的に温泉旅行なども計画していきたいものですね。